ポーカーにおけるプリフロップとは、最初の2枚のカードが配られた状態でベットやレイズ、フォールドなどのアクションを行うベッティングラウンドのことをいいます。この記事を読むとプリフロップの内容だけでなく、中上級者なら誰もが当たり前に実践しているプリフロップで勝率を上げるアクションの選択や戦略がわかるようになります!
プリフロップの知識は、ライブカジノでプレイする時にももちろん、オンラインポーカーアプリでプレイする際にも大いに役立ちますので、この機会に覚えておきましょう!
ポーカーのプリフロップとは
ポーカーをプレイするならプリフロップの基礎知識を知っておくと勝率が上がります。ここでは、ポーカーのプリフロップにおける基本ルールから考えるべき3つの要素をくわしく紹介します。
- 基本的なルールとゲームの流れ
- プリフロップで考慮すべき3つの要素
- プリフロップを練習するならオンラインポーカーアプリがおすすめ
基本のルールとゲームの流れ
ポーカーのプリフロップとは、2枚カードが配られている状態でベットやレイズ、フォールドなどのアクションを選択するベッティングラウンドのことです。ノーリミットテキサスホールデムにおいて可能なアクションは「コール」「レイズ」「オールイン」「フォールド」の4つです。
アクションの選択タイミングは、このプリフロップの後フロップ→ターン→リバーと4回目まで続きます。各ターンごとにカードの枚数が増え、ベットやレイズが続くとポットの額も増えていきます。
アクションの名称やフロップ・ターン・リバーなどの意味がよく分からないという方は、ポーカーのルールの記事を読んで、まずはポーカーの基本からしっかりと身につけていきましょう。
ポーカーのプリフロップには一つ一つ段階があります。詳しい流れについて以下解説をします。
プリフロップで考える3つの要素
プリフロップは一番最初にアクションを行う段階になるので、その後の勝率やアクションにも大きく繋がります。ここでは主に3つの要素を紹介していきます。
①ポジション
②配られたハンドの勝率
③適切なベット額
1つ目の要素は、ポジションです。プリフロップでは、配られた2枚のカードで参加しても良いか悪いかは自分が座っているポジションによって大きく変わります。特にSB・BBには強制ブラインドがあることが重要です。
プリフロップを練習するならオンラインポーカーがおすすめ
プリフロップでは、慣れないうちはゲームに参加できるハンドレンジの表を見ながらプレイをすることがおすすめです。
ハンドレンジとは、プリフロップの際にハンドレンジを理解していれば、相手のハンドの強弱をある程度予測することができます。相手の強さを予想できるかどうかはゲームの勝率にも大きく関わってくる重要なファクターです。
プリフロップ勝率を上げるためにはとても重要ですが、ポジションによってレンジは大きく変化するのでポジションごとにしっかり把握をしておきましょう。
実際のライブポーカーに挑戦しよう
オンラインポーカーアプリでのプレイに慣れてきたら、オフラインイベントへの挑戦もしてみましょう。
ここでオススメしたいのがWPT TOKYOやWPT OSAKAです。WPT JAPANは参加者数は1万5000人以上の日本最大規模のポーカー大会です。全国のみならず世界各国から腕自慢のポーカープレイヤーが集まるので、自分の実力を試したり、新しい知見を得るきっかけにもなります。
先日開催されたWPT TOKYO(2023年11月23日~2023年11月26日)では、メインイベントの賞金総額が1億円、さらに上位入賞するとラスベガスや韓国チェジュ島での世界大会への参加権も獲得できました。
プリフロップを知るメリット
プリフロップを知っていればゲームで有利に立てるメリットが多くあります。ここではそのプリフロップを理解するメリットを紹介します。
- 損失を最小限に抑えることができる
- 相手のハンド予測を絞ることができる
- プリフロップを練習するだけで勝てるゲームがある
プリフロップの損失を最小限に抑えることができる
プリフロップを理解していれば、自分のポジションやハンドによって参加するしないの判断が可能です。
その判断が的確にできるようになってくると、今まで参加していたような無駄なハンドアクションにも参加しなくなり期待値マイナスの参加頻度を抑えることができます。
一般的にはプリフロップ参加率は20%~25%とされていて、4回から5回に1回参加する計算になります。それ以上参加してくる人は、よほどポーカーのスキルが高くない限りフィッシュ(経験が浅く、不利益なプレイをしている傾向の強い人の名称)と呼ばれます。フィッシュは名の通り魚=狩られる側となるので、テーブルで見つけたらターゲッティングしプレイしていくのが得策です。
相手のハンド予測を絞ることができる
プリフロップのハンドレンジは自分のみならず、周りのプレイヤーも参考にしていることがほとんどなため、その知識をもとに相手のハンドが予測できるようになってきます。
例えば相手がプリフロップにUTGからレイズ(オープン)してきた場合、下表のように、このような狭いハンドレンジでしかレイズが推奨されていません。
これがある程度わかっていれば、相手はこの中のどれかである可能性を推測することができ、結果相手のハンドを予想する大きなヒントになります。相手のハンドが予測できれば、次に自分がどんなアクションを取れば良いかの判断にもつながってきます。
プリフロップを練習するだけで勝てるゲームがある
オンラインポーカーの中には、プリフロップの時に選択できるアクションが、①フォールドか②オールインの2つしかないAOFというゲームがあります。シンプルなルールで運ゲーだと思われがちですが、プリフロップの戦略を知っていれば試行回数を重ねていくほど勝率が上がっていきます。
プリフロップで守るべき4つの戦略
ポーカープロでもプリフロップの時の判断決断は決して簡単ではありません。ここではプリフロップでとるべき戦略を4つ紹介します。
- 参加していいハンドと参加しない方がいいハンドを見分ける
- リンプ(一番最初コールで参加)しない
- レイズは基本3BBで固定にする
- ポジションの重要性を理解する
参加していいハンドと参加しない方がいいハンドを見分ける
BBのコールレンジは基本的に広くなるのですが、フロップに過度の期待をしないようにしましょう。フロップを見てコールでついていきすぎると損失が増えるケースも多いです。
損失を最小限に抑えるためにも、フォールドする引き際を見極めることはとても大切です。自分のポジションを確認しながら、ベストなアクションをとることを心がけましょう。
リンプをしない
リンプとは、プレイヤーがプリフロップでBB(ビッグブラインド)にレイズせずそのままコールすることです。前の人がリンプしていた場合、自分が追ってコールしてもそれはリンプとは呼びません。
BBのブラインドベットに対して、同額の点数で次のフロップには進めますが、あまりおすすめをしません。
一般的に、リンプはやらない方が良いと言われています。弱気なプレイであるという理由もありますが、長い目で見ても利益的なプレイではないからです。
①リンプする
↓
②弱気で強くないプレイヤーと見られる
↓
③相手に狙われやすくなってしまう
強いカードだった時にリンプしてもブラインド以上に稼げないことも多い上、そんなに強くないハンドでリンプすることはチップの無駄につながります。リンプばかりの損失はゲームが進むほど増えていくので、プリフロップではメリハリのあるアクションを心がけましょう。
基本的に参加してもいいハンドが来た時は、3倍前後の額でレイズをして強気に大きく利益を得られるプレイをすることが、長期的に損失を小さくさせやすいです。
良いカードを待っていたり、多くフロップを見にいきすぎるだけではなかなか利益は出せません。強いハンドの時はしっかりレイズ、弱い時・微妙なハンドの時は素直にフォールドすることで無駄な損失をださないようにしましょう。
レイズはBBの3倍で一定にする
強いハンドを引いた場合は、3BB(BBの3倍額をレイズする)のレイズでゲームに参加するのがレイズ額の目安です。
どんなハンドでレイズする時も基本的には一定のチップをベットすることを心がけましょう。最も強いハンドであるAAだろうと、強くはないけど降りるほど弱くもない微妙なハンドの時でも一定の3BBのレイズで参加すれば、相手にハンドを読まれにくいです。
もしも前のポジションのプレイヤーが既に3BBをレイズした場合は基本的にコールを選択しますが、AA、KK、AKなどの強いハンドの場合はそのレイズ額のさらに3倍〜4倍のレイズをしていきましょう。
ポジションの重要性を知る
ただ、プリフロップはハンドレンジに加え、ポジションを意識したアクションもとても大事です。
ポーカーは基本的に自分の後ろにアクションする人が多ければ多いほど得られる情報が少なく不利になります。
後ろのポジションが有利になる理由は、後ろの人ほど相手のアクションを見てから行動の判断ができるからです。後ろのポジションを取れたら相手のアクションを元に、こちらも適切なアクションを取っていきましょう。
逆に、相手が自分より良いポジション(レイトポジション)にいる時は、自分のアクション後の相手の動きを予測することを意識しましょう。自分より有利なポジションというのは、基本的には自分より後にプレイする人なので、自分のアクションに対する反応も見ていると相手立ち回りが上手いのかどうかが分かるようになってきます。
ポーカーのプリフロップを復習しよう
今回はポーカーのゲームで重要なプリフロップについて紹介しました。プリフロップの勝率を上げるためにもう一度プリフロップのルール・戦略について復習しましょう。
プリフロップ:ルール
プリフロップのルール
- SB・BBは強制ベット(ブラインド)がある
- プレイヤーは、レイズ・コール・フォールド・オールインのいずれかのアクションを取る
- 2人以上が参加した場合、ゲームは次のベットラウンド(フロップ)に進む
プリフロップは、ポーカーのゲームが始まり、最初の2枚のカードが配られて、最初にアクションをするフェイズのことです。
プリフロップでは、参加者のうちSB・BBのポジションにいるプレイヤーは強制的にベットをする(ブラインドを支払う)という全員が必ず行うルールがあります。
SB・BBより後のプレイヤーは、レイズ・コール・フォールド・オールインのいずれかのアクションをとっていきます。全員がアクションを終えて、2人以上プレイヤーが残っている場合は次の第2ベットラウンド(フロップ)に進みます。
プリフロップ:戦略編
プリフロップの勝率を上げるために抑えておくべき戦略は以下の4つです。
- ハンドレンジ表を確認しつつ、参加していいかどうかを判断する
- 参加する時は基本的にはリンプをせずレイズ3BB で参加
- 参加率は20%~25%(4回から5回の割合)が一般的である
- ポジションの重要性を理解すること
特にハンドレンジをしっかり覚えておけば、相手のカードが推測しやすくなるので、相手よりも有利にアクションをとれる場面が増えてきます。
この覚えがまだ完璧でない人は、オンラインポーカーアプリで練習をしましょう。オンラインポーカーはハンドレンジを並行で確認しながらプレイをしやすいので早くハンドレンジを覚えて、実戦で使いたい人におすすめです。
ポーカーのプリフロップに関してよくある質問
ポーカーにおけるプリフロップとはなんですか?
プリフロップとは最初の2枚カードが配られた後に行う、第一ベッティングラウンドのことです。
プリフロップではオープンレイズ(一番最初にかけること)か、コール(ベットやレイズ額と同額のチップを支払って参加)、フォールド(勝負から降りる)かをプレイヤーは選択します。
プリフロップの戦略を教えてください。
プリフロップの戦略には、リンプをしないことやレイズの適切なサイズなどの実力者なら誰もが実践している戦略があります。詳しくはプリフロップで守るべき4つの戦略の項目を見てください。
プリフロップの参加率は普通どのくらいになりますか?
参加率は20%~25%が一般的な参加率です。
一部のオンラインポーカーアプリには、参加率がデータとして数値で表示される機能(VPIP)があり、自分が参加し過ぎか、参加しなさすぎなのかを把握することができます。およそですが、ライブポーカーの9人卓の場合は1周に2回前後の参加ペースが一般的な参加率の目安となります。