ポーカーにはテキサスホールデムの他にも多くの種目があることをご存知でしょうか?この記事では、ポピュラーなゲームからマイナーなゲームまで20種類以上あるポーカーの種類・ルール・トーナメントの内容について徹底解説していきます。
ポーカーの種類は主に3種類に分けられる
ポーカーの種類は大きく分けて3種類となっています。
大きく分けて3種類
- ホールデム・ポーカー(テキサスホールデム・ポットリミットオマハなど)
- ドローポーカー(5カードドロー、バドゥーギなど)
- スタッドポーカー(セブンスタッド、ラズなど)
ホールデム・ポーカー
ホールデムポーカーは現在世界で最も人気なポーカーゲームの種類です。ゲームの流れは、プレイヤー1人1人に2枚ずつカードを配布し、テーブルに5枚の共通カードが出るゲームです。
海外のカジノでも、ホールデムポーカーのみを扱っていることが多くとても人気な種類となっています。ホールデムポーカーは主に9種類に分かれます。
- テキサスホールデム
- ショートデッキホールデム
- オマハポーカー
- オマハハイ/ロー
- パイナップル
- クレージーパイナップル
- ウォーターメロン
- スプリットホールデム
- クールシュベル
ホールデムポーカーの中でも最も人気なポーカーゲームの種類は、テキサスホールデムです。
テキサスホールデムは場に公開される共通の5枚のカード(コミュニティカード)と手札の2枚の計7枚で役を作るゲーム。ポーカーを始めたい方は、まずはテキサスホールデムのルールだけを覚えておけば間違いありません。
ドロー・ポーカー
ドローポーカーとは最も古いポーカーの種類で、別名・クローズドポーカーとも呼ぶことがあります。ゲームの特徴としては、相手のカードが1枚も見えないことです。
ドローポーカーは、ポーカーならではの相手との情報を用いた駆け引きの要素は多少、少なくなりますが、誰でも手軽に簡単に遊べるという良さもあります。
日本で広く一番認知されているのはファイブカードドローポーカーですが、海外ではマイナーなポーカーです。ドローポーカーは以下の4種類に分かれます。
- ファイブカードドロー
- オアシスポーカー
- デューストゥセブントリプルドロー
- バドゥーギ
スタッド・ポーカー
スタッドポーカーとは、最初に配られるカードの1枚を表向きにするのが特徴のポーカーゲームのことを言います。スタッド・ポーカーでは基本的に配られるカードを交換することはできません。そのため、意外に初心者でも簡単に遊べるポーカーの種類となっています。
スタッドポーカーは主に以下3種類に分かれます。
- セブンカードスタッドポーカー
- ラズ
- 7カードハイロースプリット
ポーカーの種類①:ホールデムポーカー9選
ホールデムポーカーは主に9種類に分けられます。ホールデムポーカーは現在世界で最もプレイヤーが多いゲームです。それぞれ詳しく解説をします。
テキサス・ホールデム
テキサスホールデムは今、世界で最も人気なポーカーの種類となっています。テキサスポーカーとも呼ぶ場合もあります。
近年日本でもとても流行ってきており、テキサスホールデムをプレイできるアミューズメントカジノが増えています。海外では優勝賞金10億円超のWSOPという世界大会のメインイベントが開かれるほど、多くの人々に嗜まれているゲームです。
スプリット・ホールデム
スプリットホールデムのルールはテキサスホールデムと基本的には同じになりますです。テキサスホールデムとの大きな違いは、フロップから2つの、別々のコミュニティカードが場に出ることです。別名「ダブルボード」とも呼ばれています。
テキサスホールデムよりも強い役が完成しやすいですが、ボードが2種類出てくるためより激しい駆け引きとなってきます。
ショートデック・ホールデム
ショートデックホールデムは、52枚のトランプから2~5の16枚を除いたトランプでテキサスホールデムをプレイするゲームです。6以上のカードしか使わないため6+ホールデムと呼ばれることもあります。カードが少ない分強い役ができやすいのが特徴です。
ショートデッキでは、フラッシュの方がフルハウスよりも強く、A-6-7-8-9 がストレートとなります。また全員がアンティをポストし、ボタンだけがブラインドを置くルールとなっています。
オマハ・ホールデムポーカー
オマハホールデムポーカーは、テキサスホールデムから派生して生まれたポーカーです。
オマハホールデムは、手持ちの4枚のハンドと、5枚のコミュニティカードの中からから役を作ることが特徴のポーカーとなっています。
プレイヤーは手持ちの4枚のハンドから使用するカードを必ず2枚とコミュニティカードの中から必ず3枚選び、合計5枚で役を完成させます。オマハホールデムでは手持ち4枚の中から必ず2枚使用しなければならないのが大きな特徴で、ハンドから1枚のみ使用したフルハウスやフラッシュでは役の完成とはなりません。
オマハハイロー エイトオアベター
オマハハイ&ローは、オマハホールデムを派生させたポーカーの種類です。基本的なルールや進行はオマハと一緒ですが、1番強い役と1番低い数字を集めた役との2つで競うのが特徴です。ポットに集められたチップは、1番強い役のプレイヤーと1番弱い役のプレイヤーで分け合います。
また1番低い数字を集めた役側のプレイヤーは8以下のカードをそれぞれ5枚集めないといけないルールがあります。そのためコミュニティカードに8以下のカードが3枚未満しかない場合など、1番弱い役のプレーヤーがいない場合もあります。その場合は、オマハと一緒で1番強い役を持っているプレイヤーがポット総取りとなります。
クールシュベル
クールシュベルとは、オマハ・ホールデムから派生したポーカーの種類です。基本的なルール進行はオマハと同じで、異なる点はフロップ1枚目のカードが表向きの状態で場に開くことです。
そのため、プレイヤーはプリフロップのアクション時に、自分の4枚の手札と1枚のコミュニティカードを見てアクションを判断できます。フロップから残りの2枚のコミュニティカードを開いてゲームは始まります。後の進行はオマハと一緒になります。
パイナップルポーカー
パイナップルポーカーとは、テキサスホールデムから派生して生まれたポーカーです。最初に2枚ではなく3枚のカードを配られ、その内不要な1枚を捨ててゲームを始めるというルールとなります。それ以降はテキサスホールデムと同じ流れとなります。
プリフロップで最初に自分が捨てたカードを覚えておくようにして、その後アウツ(まくりめの数)の計算をしつつプレイすることがパイナップルポーカー攻略のコツになります。
クレージーパイナップル
クレイジーパイナップルは、パイナップルからさらに派生したポーカーです。パイナップルはプリフロップで1枚捨てるのに対して、クレイジーパイナップルはフロップで1枚捨てます。それ以降はテキサスホールデムと同じ流れでの進行となります。フロップを見た後からカードを捨てるので、通常のパイナップルよりも強い役が少しできやすいのが特徴です。
ウォーターメロン
ウォーターメロンとはパイナップルとクレージーパイナップルを合わせたポーカーとなります。ウォーターメロンは手札を4枚プリフロップで配り、その中からプリフロップで1枚捨て、フロップを見てからさらに1枚を捨てるルールになります。
ポーカーの種類②:ドローポーカー4選
ドローポーカーは大きく分けて4種類に分けられます。ドローポーカーもここ数年WPT TOKYOやJOPT(ジャパンオープン)などでトーナメントが多く開催されていて、日本での認知も広まってきているルールになります。
ファイブカードドロー
ファイブカードドローは各プレイヤーに5枚ずつカードが配られ、プレイヤーは不要なカードを1度だけ変えることができます。(不要なカードは何枚でも変えることができます)
日本で広く知られていて、ポーカーをプレイしたことのない方には最も知れ渡っているポーカーゲームの1つです。ドラゴンクエストなどのミニゲームにあるものとほぼ同様のルールとなります。
オアシスポーカー
オアシスポーカーのルールは、基本的にはファイブカードカードドローと同じですが、ディーラー対プレイヤーの1対1でプレイするのが大きな特徴です。
ディーラーと1体1でプレイするカジノゲームなので、複数人でプレイしたい方は先述のファイブカードドローがおすすめで、2人で遊びたい時はオアシスをプレイするのが良いでしょう。日本では、一部のアミューズメントカジノを除きあまりプレイされていないポーカーになります。
デューストゥセブントリプルドロー
2-7 Triple Draw(デューストゥセブントリプルドロー)は、ファイブカードドローから派生したポーカーです。デューストゥセブントリプルドローのルールは、最弱の役を作ることを競うゲームで、より弱いハンドを持っていたプレイヤーが勝利となります。
ルールとしては、各プレイヤーに5枚のカードが配られ、その後にベッティングラウンドが4回続きます。自分で賭ける金額を設定しベットできますが、日本にトーナメントでは賭け額が予め設定されているフィックスリミットが主流です。
ベッティングラウンド後は、ドローラウンドとなり自分の捨てるカードを好きな枚数選択し、ディーラーから変更した枚数分のカードが配られます。
3回目のドローラウンド後のベットラウンドが終了したらショーダウンで役を競います。
このゲームで最も弱い役は「75432」でスーツが異なっているものです。これをナンバーワンと呼びます。
例外として、「A2345」のハンドのみA~5のストレートではなくAをハイカードとして扱うためAハイとなり、Aハイの中では一番の役になります。相手が最後のドローで完成したペア以上の役には勝っているのでプレイの際、役判定のミスに注意しましょう。
バドゥーギ
Badugi(バドゥーギ)は、アジア発祥のポーカーゲームです。配られた4枚のカードでスートの異なる最も弱いローハンドを作ったプレイヤーが勝者となります。バドゥーギの中では「A234」の色違いが一番強い役になります。
ハンドの強さが一般的なポーカーと大きく異なるのが一番の特徴です。
ポーカーの種類③:スタッドポーカー3選
セブンカードスタッドポーカー
セブンカードスタッドポーカーは7枚のカードが配られ、その内の5枚で作った役を競って勝者を決めるゲームです。セブンカードスタッドでは、最初に配られる3枚のうち1枚が表向きです。さらに、7枚目のカード以外もすべて表向きに配られます。海外でテキサスホールデムポーカーが主流となる前までは、このゲームがカジノポーカーの主流なゲームとして行われていました。
ラズ
Razz(ラズ)の基本的なゲーム進行はセブンカードスタッドと同じです。ラズのルールは、5枚のカードで最も弱い役を作ったプレイヤーが勝者となります。Aを1として扱うので、一番強い役は「A2345」となります。
7カードハイロースプリット
7カードハイロースプリットは、セブンカードスタッドを派生させたポーカーです。ルールは基本的にはセブンカードスタッドと一緒ですが、1番強い役と1番弱い役の2つで競います。ポットは、1番強い役のプレイヤーと1番弱い役のプレイヤーで分け合うスプリットゲームとなります。
オマハハイロー同様に、1番弱い役のプレーヤーは8以下のカードで作らないといけないルールがあります。1番弱い役のプレーヤーがいない場合も多く、その場合は1番強い役のプレイヤーのみチップ総取りとなります。
ポーカーの種類④:その他のポーカー5選
その他のポーカーは主に5種類に分けられます。AOF(オールインorフォールド)や、OFC(オープンフェイス・チャイニーズ・ポーカー)は、その他のポーカーに分類されます。
AOF(オールインorフォールド)
AOFはプリフロップでカードが配られた際に、オールインかフォールドのどちらかのみアクションを選択するゲームです。
アクションの試行時間がほぼないため多くのゲームが進行され、ベットされる金額の動きも大きいことから試行回数を増やしたいプレイヤーなどから人気が高いポーカーの1つです。
基本的なスターティングハンドの強ささえ理解していれば誰でも簡単位プレイできるので、初心者でもプレイ可能です。
OFC(オープンフェイス・チャイニーズ・ポーカー)
OFC(オープンフェイス・チャイニーズ・ポーカー)は、チャイポとも呼ばれていて近年日本でも人気が高まっているポーカーです。普通の52枚のトランプ使うルールと、ジョーカーアルティメットと呼ばれる、ワイルドカードとして使用可能なジョーカー2枚含む54枚でプレイするルールなどがあります。
ルールは、配られたカードのなかからできるだけ強い3つの役を作りあげることです。
各プレイヤーは配られたカードを上から順にフロント(3枚)、ミドル(5枚)、バック(5枚)の3種類に配置していきます。
役の強さは、フロント<ミドル<バックの順にしなければファール(失格)となります。
通常は2人から3人でプレイすることが多いゲームで、最大3名でプレイができます。
スリーカードポーカー
3枚のカードのみで役を作るというルールです。プレーヤー同士で戦うというルールはなく、ディーラーとプレイヤーの1体1で対戦をします。スリーカードポーカーではカードの交換のタイミングは一切ありません。
5枚の役よりも確率も変動するので、フラッシュよりもストレートのほうが役が強くなります。
インディアンポーカー
ルールはとてもシンプルで、自分の額に1枚トランプをあてて、自分以外のプレイヤーにカードが見える状態にして、数字が1番大きかった人がそのまま勝利です。
数字の強さは基本的にはAが一番弱く、Kが一番強いのが主流です。相手が強い数字の時は、相手のカードが弱いように話術やチップの賭け額を高く釣り上げたりなど仕向けて、デッキからカードを交換させることが必要な駆け引きとなります。
パイ・ゴウ
パイ・ゴウは通常52枚にジョーカーを1枚追加した53枚のカードで行います。
プレイヤーとディーラーの1体1で行うポーカーで、プレイヤーとディーラーに7枚のカードが配られ、5枚のハイハンドと2枚のローハンドに分けます。
ルールとしては、5枚のハイハンドは2枚のローハンドより絶対強い役にしないといけません。ハイハンドとローハンドの両方がディーラーの役を上回っていればプレイヤーの勝利となります。ジョーカーはワイルドカードとして使用可能なカードとなります。
ポーカーの種類⑤:トーナメント4種
ポーカーのトーナメントの種類は主に4つにわかれます。
フリーロール
フリーロールとは参加費無料で参加でき、賞金や大会チケットなどが獲得出来るトーナメントです。
初心者やポーカーを始めたばかりの方が多く参加するトーナメントなので、通常のトーナメントよりも適切なプレイができれば、勝率は圧倒的に高くなるゲームです。
サテライト
サテライトは大型トーナメント大会に参加するために必要なチケットを獲得するための予選です。決められた上位の順位になると参加チケットを獲得出来るシステムなので、高額トーナメントに出場するために挑戦するプレイヤーが多いです。
有名なトーナメントであれば、WPT TOKYOやJOPT、世界大会ではWSOPやWPTがあります。参加費が高額で出場ができない場合はサテライト通過から本戦出場を目指すこともおすすめです。
バウンティ
バウンティトーナメントは相手のスタック(点数)を0にすることでボーナスが獲得できるトーナメントです。
相手をKOするたびにボーナスを獲得できるので、通常以上にアグレッシブになることが多く人気なトーナメントの一つです。相手をKOさせるためにコールレンジを広げることも多く、考えることが通常以上に多くなってくるためとても難易度が高いトーナメントとなります。
世界中で開催も増えており人気急上昇のトーナメントで、国内でも頻繁に開催されていることが多いトーナメントの種目です。
スプラッシュ
スプラッシュとはターボタイプのリバイのトーナメントです。リバイ(チップの再購入)のできる時間が60分〜90分程と長いのが特徴のトーナメントで、原則何度もリバイすることが出来るトーナメントがほとんどです。
ポーカーの種類まとめ
本記事で紹介した通り、ポーカーには数多くの種類があります。普段プレイしているポーカーに飽きてきた場合は、他のポーカーゲームを遊んでみることもとてもおすすめです。
ポーカーとしての根本的な考え方は似ているので、他のゲームを練習したら自分がメインでプレイしているポーカーの上達につながります。
この機会にたくさんのポーカーをプレイしてみて、自分に合ったポーカーゲームを見つけてみましょう!
ポーカーゲームの種類に関してよくある質問
ポーカーには何種類のゲームがあるのですか?
今回の記事で紹介しただけでも20種類以上あり、ローカルルールなどを含むとその数は無限と言っても過言ではありません。大きく分けルト、ホールデムポーカー、ドローポーカー、スタッドポーカーの3種類に分けられます。
ホールデムポーカー(テキサスホールデム)には何種類のゲームがありますか?
種類の数は以下の9種類に分けることができます。
- テキサス・ホールデム
- ショートデッキ・ホールデム
- オマハ・ホールデム
- オマハハイロー
- パイナップル
- クレージーパイナップル
- ウォーターメロン
- スプリットホールデム
- クールシュベル
ドローポーカーにはどんな種類のゲームがありますか?
- ファイブカードドロー
- オアシスポーカー
- デューストゥセブントリプルドロー
- バドゥーギ