オールインとは?ポーカーでオールインをする基準や、オールインをされた時の対処法まで解説!

ポーカーのアクション オールインとは? 行う基準やされた時の対処法について

ポーカーのオールインとは、自分の持っているチップを全て賭けて勝負するハイリスク・ハイリターンのアクションです。ポーカーをプレイしている最中最も緊迫する場面がこのオールインを言っても過言ではないでしょう。

このアクションをうまく使いこなすことで、ポーカーで一攫千金を狙うことが可能です。この記事では、オールインのタイミングや相手からオールインされたときの対処法について詳しく解説します。

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目次

オールインはポーカーで一番ダイナミックなアクション

オールインはポーカーで一番ダイナミックなアクション

1. オールインとは

ポーカーのオールインのアクションは、手持ちのチップをすべて賭けるハイリスクハイリターンかつダイナミックなアクションです。オールインをすることで、相手に強いプレッシャーを与え、フォールドさせることができます。また、強い時にオールインをしてコールをもらうことができれば、ダブルアップと呼ばれる、自分の手持ちチップを倍増させることも可能です。これは特に強い手札を持っている時や、相手の手札が弱いと感じた時に有効です。

1.相手に強いプレッシャーをかけてフォールドさせることが可能

2.ポーカーの利益の最大化を目指すことが可能

2. なぜポーカーにはオールインというアクションがあるのか

ポーカーテーブル上で賭けられる金額の上限は、自分の手持ちチップで決定します。もし「コールする資金が足りないと負け」というルールだと、資金力があるプレイヤーが常に勝利するつまらないゲームになってしまいます。そこで、ポーカーではゲームを面白くするためにオールインというルールを設定しています。

オールインのルールがあることで、資金力の差がゲームの結果に大きく影響することを防いでいます。これにより、少ないチップでも戦略次第で勝利するチャンスが生まれます。

3. オールインかフォールドしか選択できないゲームもある

KKPOKERやGGPOKERなどのオンラインポーカーアプリには、オールインとフォールドの2つの選択肢しかない「All-in or Fold」(AOF)というゲームがあり、短時間でオールインの経験を積むことができます。しかし、無料で獲得したチップでプレイするだけなら問題ないですが、国内で換金して出金したり、入金をしてプレイ後出金をすることは警察庁の発表により違法とされていますので、国内ではリアルマネーを賭けてのプレイは絶対しないように注意しましょう。

しかし、AOFでプリフロップ(カードが開かれる前の状態のこと)の練習をし、適切なオールインのタイミングを覚えていくと、AOF以外の通常のポーカートーナメントなどでもオールインをすべき場面での対応力がつきます。オールインをうまく使いこなしてポーカーの全体の勝率を上げられるようにAOFも勉強しておきましょう。

オールインを実行するか判断するための基準

オールインを実行するか判断するための基準

オールインをするかどうかの判断基準は、自分のハンドの強さだけでなく、ポジション、相手のプレイスタイル、チップの状況、テーブルの動向など、さまざまな多くの要素に依存します。まずは、オールインに適したハンドを理解することが重要です。

1. ポジションによるハンドレンジ

ポジションというのは、ポーカーにおいて非常に重要な要素です。後ろのポジション(例えばボタンやカットオフなどの後ろのボジション)では、前のプレイヤーのアクションを見た上で、多くの情報をもとに判断できるため、オールインに適したハンドの範囲が広くなります。

1.アーリーポジション(UTG、UTG+1など)

アーリーポジションでは、まだ多くのプレイヤーがアクションを起こしていないため、強いハンドのみでオールインを選択することがほとんどになります。

  • ポケットペア: AA、KK、QQ、JJ
  • 強いブロードウェイカード: AKs、AQs

2. ミドルポジション(MP、MP+1など)

ミドルポジションでは、とても強い手にオールインコールされる可能性が下がることを考えて、アーリーポジションよりも広いレンジでオールインを選択します。

  • ポケットペア: TT、99、88
  • ブロードウェイカード: AJs、KQs、AQo

3. レイトポジション(CO、BU)

レイトポジションでは、前のプレイヤーのアクションを確認できるため、基本的に有利な展開になることが多いです。

そのため、さらに広いレンジでオールインを選択できます。

  • ポケットペア: 77、66、55
  • ブロードウェイカード: ATs、KJs、QJs
  • スーテッドコネクター: 98s、87s

2. ハンドの強さと状況による判断

オールインをするかどうかの判断をする際には、ハンドの強さだけでなく、テーブルの状況や相手のプレイスタイルも考慮に入れる必要があります。

1. トーナメントの終盤

トーナメントの終盤では、全体的にもチップが少なくなるため、オールインの押し引きの判断がとても重要です。この場合、ブラインドやアンティが増加するため、チップの増加が急務となります。

  • ショートスタック: 残りチップが少ない場合、Aハイカードやポケットペアやスーテッドコネクターなど、比較的オールインで衝突した場合でも勝率が低くない、高めのハンドが来た場面で、積極的にオールインを選択します。

2. 相手のプレイスタイル

相手のプレイスタイルを把握することも重要です。例えばタイトなプレイヤーに対しては、強いハンドでのみオールインを選択し、アグレッシブなプレイヤーに対しては、相手のブラフを見抜くために広いレンジでオールインやコールを選択することがあります。

3. オールインすべきハンドレンジの具体例

具体的なハンドレンジは状況によって異なりますが、以下は一般的なレンジの目安です。

1. ターボトーナメント

  • ポケットペア: 22+
  • ブロードウェイカード: A2s+、K9s+、QTs+、JTs
  • オフスーツカード: ATo+、KQo

2. ノーマルトーナメント

  • ポケットペア: 55+
  • ブロードウェイカード: A5s+、KTs+、QJs
  • オフスーツカード: AJo+、KQo

4. オールインのタイミングを見極める

最後に、オールインのタイミングを見極めるためのポイントをいくつか紹介します。

1. 自分のスタックサイズ

  • ショートスタック
    チップが少ない場合、強いハンドで積極的にオールインを行います。
  • ミドルスタック
    バランスを取りつつ、適度なリスクを取ります。
  • ビッグスタック
    強気にプレイし、相手を圧倒していきます。

2. 相手のスタックサイズ

相手のスタックサイズも考慮に入れるべきです。相手がショートスタックであれば、ブラフオールインを仕掛けることも効果的です。

3. テーブルの状況を考慮する

テーブルの状況や雰囲気も重要です。アグレッシブなテーブルでは、より慎重にオールインを選択し、タイトなテーブルでは積極的にオールインを狙うのが良いでしょう。

オールインを選択するのはどんな場面?

オールインを選択するのはどんな場面?

ポーカーでオールインを行う場面の例として、以下の5つが挙げられます。

①自分の手札が強く、利益を最大化したい時
②相手にプレッシャーを与えたい(勝負から下ろしたい)場合
③チップがコール必要額に満たない場合
④役で勝っていない状況でブラフでフォールドを狙いたい時
⑤よくないオールインの例

①自分の手札が強く、利益を最大化したい時

手札が非常に強い場合、オールインをすることで大きなポット獲得を狙うことができます。

特に、相手も勝負できる強い手を持っていて、降りる可能性が低い状況では小さく賭けるよりオールインを選択して多くチップを獲りに行ったほうが有効な場面はとても多いです。

②相手にプレッシャーを与えたい(勝負から下ろしたい)場合

トーナメントで後一人で入賞が決まる場面や、終盤などでプレッシャーがかかり、相手が慎重になっている時にプレッシャーが大きくかかるオールインをすることで、相手にフォールドを促すことができます。

それ以外の場面では、自分があと一枚でフラッシュやストレートなどの強い役が完成する場面だが現状ハイカードのハンドで、相手のハンドに強いペアなどが考えにくい場面でオールインをして相手にフォールドさせることをセミブラフ・オールインとも呼びます。

③チップがコール必要額に満たない場合

強い手札を持っているが、相手よりもチップが大きく少ない場合などは、相手が逆におりにくいオールインをすることで最大限の価値を引き出せることも多いです。

また、これは戦略ではなくルール上の話ですが、相手のベットよりも少ない金額のチップしか持っていない場合はコールがそのままオールインとなり、残りのカードが開き切ったあと、役の判定で勝ち負けが行われます。

④役で勝っていない状況でブラフでフォールドを狙いたい時

フラッシュやストレートのドローを引けなかった場合など、自分の手札が弱い時に、ブラフとしてオールインをすることがあります。

ただし、この戦略はリスクが高いため、経験豊富な相手ほど矛盾が生じるとコールをされてしまいます。しっかりとしたストーリーや経験値が必要であると言えます。ゲームに参加し始めたタイミングからどのようなストーリーを歩むかを考え切ってプレイできるプレイヤーこそが上級者と言えるでしょう。

⑤よくないオールインの例

手札が強い場合ですぐにオールインするのは避けましょう。

コールやレイズをしてポットを大きくし、相手からできる限り多くのチップを引き出してからオールインする方が効果的です。いきなりオールインをしてコールをしてくるハンドのほとんどはとても強いハンドであり、勝っているわずかな数しかないハンドにいきなりオールインにコールをもらうのはなかなか難しく、不利益であると言えます。

基本的にポーカーはリバーの場面が一番ポットが大きくなり、オールインをする場面も増えてきます。ポットサイズをしっかり大きくした上で、適切な場面でオールインをしてチップを稼ぐことができるプレイヤーはポーカーの理解度がとても高いと言えるでしょう。

相手からオールインされた場合の判断と対処

オールインされた場合の判断と対処

この項目では、逆に相手からオールインをされた場合の対処法について解説していきます。

オールインは一番チップの動くアクションになりますので、しっかりと対策をすることが収支に大きく直結しますので、以下の3つのポイントをきちんとチェックしておきましょう。

①基本的には、無理せずフォールドを選択することが多い

②強いハンドで勝負する場面は必ず来る

③メンタルの維持と冷静な判断

①基本的には、無理せずフォールドを選択することが多い

相手からオールインをされた場合、まず考えるべきは「自分の手札が相手のオールインに対抗できるかどうか」です。ポーカーでは、全てのチップを失うリスクを避けるために、特に慎重に判断することが重要です。

フォールドを選択すべきケース

  • 手札が弱い
    当然ですが、明らかに勝てる見込みのない手札は、迷わずフォールドしましょう。これにより、おおよその損失を避けることができます。
  • 相手のプレイスタイルがタイト
    タイトなプレイヤーは通常、強い手札でしかオールインしないため、彼らのオールインに対しては警戒するべきです。勝負すべきハンドの下限を狭めましょう。
  • 自分のチップが十分にある
    トーナメントなどでまだチップに余裕がある場合は、リスクを取らずにフォールドすることも一つの戦略です。トーナメントの入賞枠が少なくトップを狙う必要がある場面かどうかを判断してアクションを行う必要があります。

②強いハンドで勝負する場面は必ず来る

オールインをされたとき、自分の手札が強く、相手に勝っていることが多いと考えられる場合は、しっかりオールインコールをして勝負に挑みましょう。強い手札の例として、例えばポケットペアの上位ランクや、フロップでのナッツハンドなどです。逆を言うとオールインは相手にとって降りて欲しいという考えのもと行っているアクションでもあるので、相手によってはオールインにコールする下限が下がる場合もあるので、降りすぎるのはよくありません。

勝負を選択した方が良いケース

  • 手札が非常に強い
    ポケットエースやキングス、クイーンズ、またはフロップで強い役(フルハウス、フラッシュ、ストレートなど)を持っている場合は、オールインにコールする場面がほとんどです。
  • 相手がアグレッシブなプレイヤー
    アグレッシブなプレイヤーは弱い手でもオールインをしてくる可能性が高くなります。そのため、相手のプレイスタイルを見極めた上で、自分の手札が優位に立てている可能性の方が高いと判断した場合はリスクを恐れずに勝負しましょう。
  • 緊迫している状況である場合
    トーナメントの終盤など、ブラインドチップの金額が高くなっていて、勝負を避けているだけではチップが少なくなる一方の状況である場合などは、そのまま待っていてもチップが自然消滅してしまいます。時にはリスクを取ってチップを増やしに行くことも重要です。

③メンタルの維持と冷静な判断

相手からオールインされた時、相手のプレッシャーによる感情に流されず冷静に判断することが求められます。

特に以下の2点に、注意しましょう。

  • 焦らず冷静に対処をする
    相手のオールインに対し焦って判断を誤らないようにしましょう。判断が難しい場面でも、考える時間はあるのでまず落ち着いてじっくり時間をかけて考えることが重要です。
  • 状況を総合的に判断してプレイする
    自分の手札だけでなく、相手のプレイスタイル、現在のチップ状況、テーブルの雰囲気などを現在確認可能な情報を総合的に見て判断してベストな決断を下しましょう。自分のハンドがそこそこ強い状況でも、勝負先は相手なので相手の思考を軸に判断を下しましょう。

オールインの配当はどう計算する?

オールイン配当はどう計算する?

ポーカーでオールイン対決になった時は、基本的に1対1で同じチップ量であれば勝者に配分するだけなので単純ですが、賭け金が違う場合や、3人以上の勝負の場合は複雑になってきます。

この項目では、オールイン勝負になった時のチップ配分の計算方法を以下2つの状況に分けて紹介していきます。

①1対1(ヘッズアップ)での賭け額が違う場合のオールイン計算例

②3人以上の場合でのオールインの計算例

1対1(ヘッズアップ)での賭け額が違う場合のオールイン計算例

賭けた金額が異なる場合

例:Aさんが2,000ドル、Bさんが1,000ドルをオールインした場合

ポットは1,000ドルずつで合計2,000ドル。残りの1,000ドルはAさんに返却されます。

勝った場合の配分は以下の通りです。

  • Aさんが勝った場合: 3,000ドル (ポット2,000ドル + 返却1,000ドル)
  • Bさんが勝った場合: 2,000ドル (ポット2,000ドル)

オールインの金額が異なる場合は、必ず額が少ない方に合わせポットを作ります。この例の場合、ポットに入るチップはAさん・Bさんともに1,000ドルになります。よって、ポットは合計2,000ドルとなります。

AさんがBさんより多くオールインした差額の1,000ドルは、賭けられることなくAさんに返されます。

②3人以上の場合でのオールインの計算例

賭けた額が同じ場合

Aさん、Bさん、Cさんが1,000ドルずつオールインした場合、勝った方が3,000ドルを総取りします。

賭けた額が1人だけ異なる場合

例:Aさんが1,000ドル、BさんとCさんが2,000ドルずつオールインした場合

ポットは以下のように分けられます。

  • メインポット: 3,000ドル (全員から1,000ドルずつ)
  • サイドポット: 2,000ドル (BさんとCさんから1,000ドルずつ)

※一番賭け額の少ないプレイヤーに合わせて作られたポットがメインポットになります。

勝利者に応じた配分は以下の通りです。

  • Aさんが勝った場合: 3,000ドル (メインポットのみ獲得)
  • BさんまたはCさんが勝った場合: 5,000ドル (メインポット + サイドポット)

オールインの理解を深め、ポーカースキル上達に繋げましょう

オールインの理解を深め、ポーカースキル上達に繋げましょう

ポーカーのオールインを判断するハンドは、ポジション、ハンドの強さ、相手のプレイスタイル、テーブルの状況など、多くの要素を総合的に判断する必要があります。

正しいタイミングでオールインを行うことで、ポーカーの勝率を大きく向上させることができます。

オールインのスキルを磨いて、ポーカーの戦略にさらに役立てていきましょう!

ポーカーのオールインに関してよくある質問

オールインとは何ですか?

オールインとは、ポーカーのゲームにおいて、自分の持っている全てのチップを賭けるアクションです。このアクションにより、相手はフォールドするか、自分もオールインするかの二択を迫られます。オールインは、ハイリスクハイリターンの戦略として使われます。

オールインするべき場面の例を教えてください

オールインするべきタイミングは状況によって異なりますが、一般的には以下のような場合が考えられます。

  • 自分の手札が非常に強いとき(例:ポケットエースやキングス)
  • トーナメントの終盤でチップが少ないとき
  • 相手にプレッシャーを与えたいとき
  • 自分のブラフが成功する確率が高いとき

相手からオールインされた場合、どう対処すれば良いですか?

相手からオールインされた場合の対処法は以下の通りです。

  • 自分の手札が強ければコールする(例:AA、KK、強いブロードウェイカード)
  • 手札が弱い場合はフォールドする
  • 相手のプレイスタイルを考慮して判断する(例:アグレッシブな相手ならブラフの可能性を考える)
  • 自分のチップ状況やトーナメントの段階を考慮する

ブラフでオールインするのは効果的ですか?

ブラフでオールインすることはリスクが高いですが、効果的な場合もあります。相手がフォールドしやすい状況や、自分のプレイスタイルがタイトで信頼されている場合など、特定の条件下ではブラフオールインが成功することがあります。

しかし、頻繁に行うと相手に見破られる可能性が高まるため、慎重にタイミングを選ぶことが重要です。

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